スキのち好き。

「おいおい、怖いから睨むなよ」

『あぃたっ!』


あははと、更に爽やかに笑った亮は、私のおでこに軽くデコピンをして、そのまま背を向け歩き始めた。


『ちょ、何処行くの?』

「自販機。奢って欲しかったら付いてこいよ♪」

楽しそうに笑う亮を軽く睨み付けながら、私は黙って席から立ち上がり、亮の後を追った。

< 7 / 13 >

この作品をシェア

pagetop