ウンメイ


目をつぶったまま話す海君


何がいいたいんだろ…





「ソラだっていつも大きくて
キレイな訳じゃないんだよ。
だからさ、空ちゃんも、
誰かを困らせたりさ
そんなん、当たり前だよ
いつも大きくてキレイな心
持ってる必要なんて
ないんじゃないかな?」


相変わらず、あたしのコト
見向きもしないで
話し続ける海君。





あ…れ、


なんか、涙が…




あたし、何泣いてるんだろ




グスン。
あたしの鼻をすする音に
気付いて海君が目をあける



やばっ
見られちゃう。





「ごめんね…」
とっさに出た一言。
泣いちゃってごめん




あたしの頭を優しく撫でながら
海君は起き上がって
あたしをみつめる





< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop