大好きっ![短編]
キーンコーン……











あれっ!?
もうお昼休みだ!時間経つの早い!!一回落ち着くために外行こっと。





















『――あのっ……』








渡り廊下を歩いていた私は視界に入ったものを見た瞬間、思わず立ち止まって、すぐに隠れてしまった。






私の目が正しければ、今見えたのは、冬哉先輩と知らない女の先輩…。








『私――ずっと……狭山くんの事が……好きだったの』












―聞いちゃいけないって、わかってるのに……



やっぱり先輩だ…何て答えるんだろ…











『これ…もらってください!』











……こんな風に…知らない誰かが先輩に告白してても止めることなんて出来ない…。



やばい…苦しい……














『あー、ごめん、俺…好きな子いるんだ。だから、受け取れない』












え…?

















『―っあ…わかりました…ありがとうございます…』

パタパタ…




















うそでしょ…?







好きな人…いたんだね







私…。今まで50回も告白して一回もあんな風に優しく断られたことないし…好きな人居るなんて……言われたことなかった……。












だめだ…泣いたらせっかくのメイクが台無し…。



我慢しなきゃ 我慢しなきゃ
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