【完】たいむ・いず・すとっぷ!?
「……え?ちょ……え?」
日本語もろくにしゃべれない。
いつの間にか新堂の足は止まっていて、物音の全くしないこの廊下に、あたしのパニクる声だけが虚しく響いて消えていく。
落ち着け、落ち着け愛乃……
自分に言い聞かせるように心の中で呟きながら、必死に頭の中を整理する。
「と、とりあえず……降ろして」
あたしのあまりにも早い心臓の音を、新堂に聞かれるのが嫌だった。
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