【完】たいむ・いず・すとっぷ!?


き、聞いちゃった……


口に出してから、少し後悔があたしを襲った。



だって、この頃からあたしのこと“友達友達”って連呼してた新堂が、あたしのこと……す、好きだったとか、考えられない……


それにあたし、なんで覚えてないのよ?


……今ほど自分の記憶力の無さを恨んだことはないって言い切れる。



この物静かな校舎中に、心臓の音が響いてるんじゃないか、っていうくらいどきどきしてる。


少しの沈黙の後、そんなあたしに向かって、新堂が口を開いた。


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