あなたの心の声
始まり
私はちょっと変わった

中学2年の女子。


突然

―誰か助けて!―

そんな声が聞こえた・・・

だけどその言葉は

周りの人には

聞こえてないみたいだ。

なぜなら

発した言葉ではないから


その言葉は

「心の声」というもの。


そんな言葉を聞いても

何の意味もないが

私には聞こえる。


だけど

いつもの私なら助けない。

心の声を頼りに

助けても

相手はなんで助けたの?

という顔をして

不思議に思われる。


今までそんな経験を

何回もしてきた。


私だって

助けられたら

不思議に思う。


だけど

その日だけは違った・・・

嫌な予感がしたのだ。


「大丈夫?」


久しぶりに

心の声を頼りにした。

だけど返ってきた言葉は


「はぁ?何言ってるの?」


それはお決まりのセリフ。

だけど私は

その言葉が嘘だと分かる。

だけど相手は

隠したがっている。


その時

無理矢理でもいいから

悩みを

聞いてあげればよかった・・・


翌日

事件は起きた…


私はいつものように

朝食を食べながら

テレビをつけ

ニュースを見ていた。




県立中学に通う
中学2年の女子生徒が
屋上から転落し、
病院へ運ばれましたが、
その後
死亡が確認されました。
なお今のところ
遺書は残っておらず
何らかの原因で
転落したものだと
思われます。




亡くなったのは

昨日の彼女だった・・・。
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