新・監禁ゲーム
第3GAME 王様ゲーム
それからしばらくして、スピーカーから声が漏れた。
「コレニテ、ゲーム終了デス」
結局あれから遥斗に質問はやってこず、疲れた身体を休むことに集中できた。
いや、集中はできていないのか。
早くここから脱け出せたい気持ちが上回り、ソワソワしていたのかも。
モニターに案内が映し出されると、遥斗はすぐに表示を確認した。
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・扉ヲ開ケテクダサイ
・矢印ノ看板ガアリマスノデ、ソレニ沿ッテ進ンデクダサイ
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先ほどまでの疲れが嘘のように、遥斗はすぐに身体を起こし、扉を開けた。
目の前には確かに矢印が表記された看板があり、それに沿って進んだ。
もうすぐだ、帰れる、帰れる…!
走ることはなかったが、遥斗の焦る気持ちを現してるかのように、確かにその歩は速かった。
矢印がなくなると、遥斗の目の前には木造の扉が用意されていた。
この先に今までの日常が待ってるはず。
遥斗は期待を込め、扉を開いた。
軋み音が不気味に響くことなんて、今の遥斗にはどちらでもよかった。
ここから一刻も早く脱け出せるのなら。