PaLeTTe WoRLD -水時計と過去の罪
ざわざわと騒ぎ立てる住民達。

苛々して、わたしはその場を逃げるように立ち去った。

「…っなによ、何なわけ」

微かに見せる怯えたような皆の表情。

あれは一体何なの?

ふと気になるが、考えるのを止めてしまう。
この話になると、どうしても思考が続かない。

考えたくなくなってくるのだ。

「……まぁ…いっか」
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop