君と恋に堕ちた事について
仕事が終わり、麻実のマンションを訪ねた。


ドアにチェーンを掛けたまま
「何しに来たの?」


「話しがしたい。」


「私は、したくない。」

「頼む。話しを聞いてほしい。」


「何の話し?奥さんとのセックスライフについての話し?」


「オレが愛しているのは…」


「聞きたくない。もう二度と来ないで。」


ドアが閉まり、カチャと鍵を掛ける音が冷たく響いた。
< 19 / 123 >

この作品をシェア

pagetop