君と恋に堕ちた事について
やっぱり、来なければ良かった。


麻実は山里の隣に座り、楽しそうに笑っていた。

「部長の奥さん、いつが予定日ですか?」


入社2年目の伊藤が聞いてきた。


「9月末頃だ。」


「男の子と女の子どっちが良いですか?」


「どっちでもいいよ。オレの話しなんてつまらないだろ。」


麻実が席を立った。洗面所だろうか?

麻実がいない事に気付いた女子社員が山里に尋ねた。


「呑み過ぎたって外に行ったよ。」


オレも席を立った。
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