君と恋に堕ちた事について
土曜日の夜に眠れず、ぼんやりとテレビを観ていると、麻実から電話があった。


「もしもし?」


「今、大丈夫?」


「麻実は?いいのか?電話なんかして。」


「あの人今、お風呂に入ってるの。」


「そうか。」


「この1週間長かった。1年我慢できたのに、不思議ね。」


「オレも、同じ事考えてたよ。」


「じゃ明日ね。お休みなさい。」


「お休み。」


電話を切ったばかりなのに、すぐ声が聞きたくなった。
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