君と恋に堕ちた事について
食事が済むと、2人でゴロリと横になった。


麻実は、オレの腹の上に頭を乗せると近くに置いてあった週刊誌を手に取った。


グラビアアイドルを見て、胸が大きいだの、目を整形してるだの感想を述べた。オレにも意見を求めてくるのだが、興味がなかった。その内「ちゃんと聞いてるの?」と言われた。


どんなに可愛いアイドルであろうが、麻実以外には全く興味がないのだ。

しばらくすると、寝息が聞こえてきた。眠ってしまったらしい。


オレは、麻実の髪を撫でた。

麻実はオレを探すかのように、手をパタパタ動かした。手を握ってやると安心したかのようだった。

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