君と恋に堕ちた事について
一緒にいる時間は、とても早く過ぎた。


目をトロンとさせた麻実が体を起こした。

「帰らなきゃ。」

夕方5時であった。

オレも体を起こし、麻実の髪を直してやった。

「今度は、いつ会える?」

「分からない。草野球は2週間に1回なの。」


「そうか。じゃ送っていくよ。」


オレは、重たい腰を上げた。
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