君と恋に堕ちた事について
いつもは後部座席に座るのだが、今日は、助手席に座った。


手にはトランクが1つ。

「山里に言ったのか?」

麻実は首を振った。


「言おうと思ったんだけど、残業で帰って来なくて。だから、離婚届置いて出て来ちゃった。」


「いいのか?」


「もう、遅いよ。」


そう話していると、麻実の携帯に山里から着信があった。
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