君と恋に堕ちた事について
オレの家に着いてからも、麻実は無言だった。


「何か飲むか?」


「水でいい。」


とオレとは目を合わさなかった。


「ねぇ、抱き締めてくれる? あなたと一緒にいるっていう実感がほしいの。」


オレは、黙ったまま麻実を抱き締めた。
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