たった一試合、君と私の甲子園
「今日はいい試合しようね。」


そう言ってまっすぐ私を見る紗奈。


紗奈・・・


「私・・・私・・・
絶対勝つよ?」


「うん。」


私、とんでもないこと言ってる、
実力的に適う相手じゃないのに、
紗奈は決して笑わない、まっすぐ私を見てる。


なんて子なの・・・


「紗奈、私・・・
私、宏大のこと好きだよ。」


美優は突然とんでもないことを言い出した。


「私は宏大が好き。」


美優はまっすぐ紗奈を見てそう言った。


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