たった一試合、君と私の甲子園
仲田はチームメイトの顔を見渡した。


紗奈、砂川、鈴里・・・
このチームには全国制覇の
メンバーが揃っている。


何も恐れることはない、自分がミスしても
先輩たちがすぐに取り返してくれる。
仲田はギュッと拳を握りしめた。


「はい・・・」


「うん、さぁ立って。」


紗奈は仲田の腕を持ち上げ起こした。
「すいませんでした!!」


仲田はみんなに頭を下げる。


「仲田、頼むぞ!!」


鈴里が仲田の肩を叩く。


「はいっ!!」


「よしっ、行こう!!」


「はいっ!!」


紗奈の掛け声で双葉が一つになった。



紗奈・・・

せっかくつぶれ掛けていたのに・・・


美優はフッと笑った。


さすが紗奈だね、
ここからが勝負だ!!



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