たった一試合、君と私の甲子園
「紗奈、からかわないで、
私なんかが・・・」


紗奈が真剣な目で私を見てる。


紗奈、本気なの・・・?


「美優、社会人でもやるでしょ?」


「えっ・・・」


そりゃ、やれるもんならやりたい、
また紗奈と戦いたいけど・・・


「一緒にやろう? 世界と戦おう?
日の丸を背負って!!」


「世界!? 日の丸・・・!?」


「うん、私と一緒に世界と戦おう。
そしてオリンピックで金メダルを取ろうよ!!」


オリンピック!? 金メダル!?


次々と紗奈の口から考えたこともないような
言葉が出てくる。


「ちょ、ちょっと待って!!」


ダメだ急過ぎて頭の整理がつかない。


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