たった一試合、君と私の甲子園
「じゃあ一試合も見に来れないの?」


「見れて決勝戦くらいかなぁ~・・・」


決勝戦・・・


「じゃあ、ますます勝ち続けるしかないね?」


「そうやな。」


そっか、そうゆうことか・・・
宏大が勝ち続ける理由は紗奈の為でもある、
いや紗奈のためなんだ。


そうだよね・・・


私は胸がギュっと締め付けられた。


紗奈、甲子園見に来られなかったらいいのに・・・
私はふとそう思ってしまった。


はっ!?


私なんて最低なことを・・・
でも、悲しいけどこれが本心なんだ・・・
私は最低な人間だ。


< 176 / 222 >

この作品をシェア

pagetop