たった一試合、君と私の甲子園
そしていよいよ甲子園が始まった。


私は田舎のおばあちゃんの家に帰り、
紗奈は海外へと飛び立った。


私はおばあちゃんの家のテレビから
宏大たちの応援をした。


地元にいる友美は毎試合見に行ってるみたいで、
試合後は必ず写メを送ってくる。


「いいなぁ~私も見に行きたい。」


でも紗奈のことを思い出すと胸が苦しくなる。


いっそのこと負けてくれないかな?
そしたら私も、紗奈も傷つかなくて済む。
ってまた、何感がてるんだ私は!!


紗奈もじゃない、
自分が傷つきたくないだけじゃない!!


そのために宏大に負けてほしいって、
私はホント自分勝手な最低女だ!!



宏大・・・


ホントは勝ってほしい、
優勝してほしいんだからね?
宏大、ホントだよ・・・



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