たった一試合、君と私の甲子園
「よく戻って来たね?」


「うん、めっちゃ時間かかったわ!!」


「そう、疲れてない?」


「うん、大丈夫。 それよりさ、
おにぎり作ったんやけど食べる?」


私は袋からおにぎりの入ったタッパを取り出した。



「おおっ、マジで!?食う食う!!」


「いただきます!!」


みんながおにぎりに群がる。


「おまえにしては気が効くな?」


げっ!! 大松・・


「うっさい!! あんたは食べるな!!」


「はぁ!? なんやとぉー?」


「さぁ、みんなたくさん食べてなぁ。」


私は大松を無視してみんなにおにぎりを勧める。


「「おうっ!!」


「待って!! 俺の分もぉー!!」


大松はおにぎり欲しさに必死。
素直に食べたらいいものを
余計なこと言うからや!!


< 184 / 222 >

この作品をシェア

pagetop