たった一試合、君と私の甲子園
「連れてきました!!」


私がベンチ裏に行くと宏大が座り込んでいた。


「河西、テーピング大丈夫か?」


監督が焦った様子で聞いてくる。


「はい、大丈夫です。」


「じゃあ頼む!! なるべく早くな、
宏大の打順までに頼む。」


「はい!!」


そう言って監督はベンチの中に入って行った。
そして宏大と二人になった。


「悪いな。」


「いいよ、足見せて?」


「おう。」


だいぶ腫れてる・・・


「すぐにテーピング巻くからね。」


美優は急いでテーピングを巻き始めた。





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