たった一試合、君と私の甲子園
美優は一度目を開き
びっくりした顔を見せたが、
すぐに「フッ。」と笑った。


「早く行ってあげて?
宏大が待ってるよ。」


「うん。」


紗奈は笑顔でコクンと頷き、
球場の中に入って行った。



美優はそんな紗奈の後姿を見送った。



やっぱりあの子には敵わないや・・・


美優は一つため息を吐き、微笑んだ。



ああ~っ!!

私の夏は終わったなぁ~!!


美優は青い空を見上げながら大きく背伸びをした。



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