たった一試合、君と私の甲子園
「傷はもう大丈夫なんか?」


「えっ!?」


「一昨日、階段で・・・」


「ああっ、うん。
私のこと憶えててくれたん?」


「うん。」



そうかぁ・・・

私のこと憶えててくれたんかぁ・・・


なんか嬉しいなぁ・・・


私は嬉しさを隠し切れず、
ついニヤニヤしてしまう。


あっ!!

でもあの時・・・


スカートの中見られたかも
しれへんねやった・・・

よりによってそんな時に
あんな可愛くない下着・・・


私は急に恥ずかしくなって俯いた。


< 37 / 222 >

この作品をシェア

pagetop