たった一試合、君と私の甲子園
「おまえのこと好きな奴、
けっこうおるぞ。」


「そ、そうなん・・・?」


「うん。」


宏大はニコッと微笑み、
そう答えた。



「宏大・・・は・・・?」


「えっ!?」


「私のこと・・・好き?」


「そやなぁ~どっちかと言うとな。」


「どっちかと言うと?
何それ? 失礼じゃない?」


美優の眉間に皺が寄る。



「はははっ。」


「まったくぅ~!!」


美優は呆れたように一つ息を吐いた。










< 48 / 222 >

この作品をシェア

pagetop