たった一試合、君と私の甲子園
会場はすごい熱気につつまれていた。


そう、この声援、熱い視線はもちろん
私たちへのものではない、
双葉学園、柴原紗奈へのものだ。


普段こんな高校生のバレーの試合に
こんなに人が入ることなんて考えられない、
私は改めて柴原紗奈の存在の大きさを思い知った。



すごい人・・・


でもこの感じ・・・
悪くない・・・


美優は紗奈への声援を聞き、
逆にテンションを上げていた。


そして、視線の先には・・・
柴原紗奈が練習をしていた。


敵わない相手だということはわかってる、
でも何もせずには負けられない・・・
もしかしたら奇跡だって起こるかもしれない。


紗奈、あなたを倒す!!


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