たった一試合、君と私の甲子園

最後の夏・・・

梅雨の季節を迎え、私たちの高校生活、
最後の夏がやって来ようとしていた。


紗奈に負けてからの一年、
私たちは死に物狂いで頑張った。
冬は嫌いな走り込みから
筋力トレーニング、
体育館を使える日は
レシーブ中心に練習した。


紗奈のスパイクを
なんとしても止めるために、
友美はセッターから
リベロへとポジションを変更。


元々レシーブが得意な友美、
リベロになって紗奈のスパイクを
絶対に止めると意気込んでいる。


本当はセッターとして
砂川由香梨に勝ちたいはずなのに・・・


友美もマジで双葉学園に勝つつもりだ。


私は私で、秘策として
一つの練習に力を入れていた。


これを完成させて
私たちは絶対に勝つ！！