たった一試合、君と私の甲子園
宏大たちも夏の大会に向けて頑張っていた。


春の選抜で甲子園出場を
果たした野球部には
周りからかなりの期待もかなり大きい、
でも宏大たちはいたって普通、
自分たちのペースで頑張っていた。



「おう、美優。」


「おっす。」


宏大が呼び掛けに美優は軽く手を上げた。


「相変わらず頑張っとうな。」


「おう。 おまえらはどうや?
夏の大会の抽選は行ったんか?」


「うん、順当に勝てば、
三回戦で紗奈と当たる。」


「そうか。」


「でも一回戦勝っても二回戦の当たるチームが
去年のベスト8・・・
優勝候補の一角と言われてるねん。」


「マジで? そりゃ大変やなぁ!!」


「うん・・・くじ運最悪・・・」


ホント最悪だ、私としたことが
そんなくじを引いてしまうなんて・・・


これじゃ紗奈とやる前に
負けてしまうかもしれない。



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