たった一試合、君と私の甲子園
初戦は体が硬かったものの
緊張はしなかった。


それなのになんで今?


今まであまり緊張を
感じることのなかった美優、
しかし、いろんな想いを
背負って臨むこの大会に、
今までにないプレッシャーを感じていた。


しかも相手は優勝候補の一角、沼野高校。


キャプテンとして、チームのエースとして、
そして紗奈と戦うため、
絶対に負けられない!!


そんなプレッシャーが美優を襲っていた。


どうしよう・・・

震えが止まらない・・・


「あれ? 美優?」


えっ!?


誰かが私の名前を呼んだ、


振り返ってみるとそこには・・・

「宏大・・・」

宏大が立っていた。


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