たった一試合、君と私の甲子園
美優はコートに戻り、大きな声を一つ上げた。


「さぁ、ここから行くよ!!」


「「「おおーっ!!」


美優は左腕のリストバンドを触った。


宏大・・・見てて・・・

紗奈・・・見てて・・・


沼野高校のサーブ、友美が上げて、
セッターが上げる・・・
しかしその前にブロックが二枚!!


「決める!!」


バシッ!!


美優のスパイクは二枚ブロックの間を抜け、
沼野コートに突き刺さった!!



「よっしゃぁぁぁー!!」


美優は思わずガッツポーズをし叫んだ。


「やったぁー美優!!」


チームメイトが美優に集まる。


よしっ!!


ここから必ず追いつき、逆転する!!


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