たった一試合、君と私の甲子園
私たちは双葉学園との試合までスタンドで
他の学校の試合を見ることにした。


そして、スタンドへ向かう途中・・・


あっ!!


私は見てしまった。



宏大と紗奈が一緒にいるところを・・・


私は隠れるように壁に身を隠し、
二人の様子をじっと見ていた。


「宏大・・・」


「紗奈・・・久しぶりやな。」


「うん・・・」


「元気やったか?」


「うん・・・」


久しぶりに会うのか会話が近況報告、
宏大の問いに紗奈は笑顔で答えるだけだ。


けどその笑顔は恋をする乙女の笑顔だった。


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