回廊館の殺人
「こんちわ~す。」
康之が挨拶をしながら部室の扉を開ける。
「まだ、誰もきてないみたいだね。」
開いた扉から宮下が部室を覗き込んで言う。
「そうみたいだな。」
康之が頷きながら部室の中にはいる。
「ん?」
康之の目に部室の机の上に置かれたプリントが止まる。
「…回廊館招待状…なんだそりゃ?」
康之がプリントを手に持ち最上段に書かれた文言を読み上げて胡散臭そうに眉を潜める。
「見せて、見せて!」
そう言って、宮下が康之の手からプリントをひったくる。
「あっ!おいっ!!」
康之が文句を言おうとしたが、宮下はお構い無しにプリントの続きを読み始める。
「え~と、なになに…
『来たる、8月4日回廊館にて殺人事件が発生します。
つきましてはミステリーサークルの皆様に事件を解決していただきたく。…しょじん?』」
宮下の言葉の最後が疑問系になる。
「なんだよ、『しょじん』って。」
康之が突っ込む。
「だって、『書く』に『人』なんて読むかなんて知らないし…」
「それは書人(かきびと)って読むんだよ。」
突然入り口の方から声がした。
康之が挨拶をしながら部室の扉を開ける。
「まだ、誰もきてないみたいだね。」
開いた扉から宮下が部室を覗き込んで言う。
「そうみたいだな。」
康之が頷きながら部室の中にはいる。
「ん?」
康之の目に部室の机の上に置かれたプリントが止まる。
「…回廊館招待状…なんだそりゃ?」
康之がプリントを手に持ち最上段に書かれた文言を読み上げて胡散臭そうに眉を潜める。
「見せて、見せて!」
そう言って、宮下が康之の手からプリントをひったくる。
「あっ!おいっ!!」
康之が文句を言おうとしたが、宮下はお構い無しにプリントの続きを読み始める。
「え~と、なになに…
『来たる、8月4日回廊館にて殺人事件が発生します。
つきましてはミステリーサークルの皆様に事件を解決していただきたく。…しょじん?』」
宮下の言葉の最後が疑問系になる。
「なんだよ、『しょじん』って。」
康之が突っ込む。
「だって、『書く』に『人』なんて読むかなんて知らないし…」
「それは書人(かきびと)って読むんだよ。」
突然入り口の方から声がした。