回廊館の殺人
「山瀬さんと河上さんの間でなんか問題とかはなかったんですか?」
康之が思いだしたように尋ねる。
「山瀬先輩と?
また、なんで?」
奈良が不思議そうに言う。
「いや、嶋村さんへの参加メンバー連絡の時とか、犯人のお面とかやけに犯人が山瀬さんの影をだそうとしてるなって思ったんで。」
康之が答える。
「う~ん、別段関わりがあったような感じはなかったと思うけどな。
山瀬先輩は佐久間先輩と一番仲が良かったんじゃないかな。
ただ…」
「ただ?」
言いよどむ奈良に康之が尋ねる。
「うん、なんか河上さんを悪く言うみたいで嫌なんだけど…。
昨日、山瀬先輩のトリック帳がなくなってたって言う話をしただろ。
実は俺、山瀬先輩からトリック帳見せてもらったことがあるんだ。
河上さんが書いた『山彦山荘の殺人』のトリックが山瀬先輩のトリック帳に書いてあったトリックと同じだったんだ。」
康之が思いだしたように尋ねる。
「山瀬先輩と?
また、なんで?」
奈良が不思議そうに言う。
「いや、嶋村さんへの参加メンバー連絡の時とか、犯人のお面とかやけに犯人が山瀬さんの影をだそうとしてるなって思ったんで。」
康之が答える。
「う~ん、別段関わりがあったような感じはなかったと思うけどな。
山瀬先輩は佐久間先輩と一番仲が良かったんじゃないかな。
ただ…」
「ただ?」
言いよどむ奈良に康之が尋ねる。
「うん、なんか河上さんを悪く言うみたいで嫌なんだけど…。
昨日、山瀬先輩のトリック帳がなくなってたって言う話をしただろ。
実は俺、山瀬先輩からトリック帳見せてもらったことがあるんだ。
河上さんが書いた『山彦山荘の殺人』のトリックが山瀬先輩のトリック帳に書いてあったトリックと同じだったんだ。」