君と奏でる恋の詩。



「……な」


「え?」



彼が俯きながら呟いた言葉が聞き取れなくて、思わず聞き返す。


何? 何て言おうとしてるの? 怖いよー!!


一人で焦ったり怯えたりしていると、彼がいきなり顔を上げて、私の両肩を掴んで叫んだ。



「お前、すっげーな!! 歌、超上手ぇじゃん!」


「あ、え……?」



う、上手、い………?


私の、歌、が?




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