君と奏でる恋の詩。


か、わいい?

え、え? 誰が? もしかして、私が?

いやいや、そんなはずはない。ありえない。


もう一度聞き返そうと思い、南くんに目を向ける。

すると。

「(て、照れてる?)!」


視界に映った南くんは照れたようにそっぽを向いて、口に手を当てていた。

顔は見えないけれど、耳は真っ赤だ。


それを見たら、なぜだか私まで恥ずかしくなってきた。




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