君と奏でる恋の詩。


「(よ、よかった…)」


ホッと一息ついて、手を心臓のあたりに当てると、ドキドキと音が聞こえてきた。

いつもより、動きが早い。


「(きっと、南くんの言葉が原因だ…)」


――『お前、…笑ってた方が可愛いよ』


男子にあんなこと、初めて言われた。


…顔が熱い。


この気持ちは、何――?




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