君と奏でる恋の詩。




空は、雲一つない青空だった。



春の暖かい陽射しが私を包む。



「よーしっ、決めた!」



家の庭からひらひらと舞い落ちてきたピンク色の桜の花びらを手に取ると、私はそう呟いた。



――決心しました。


私、椎名 音葉、


今日限りで、


勇気のない自分を…



――卒業しますっ!!









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