隣のあのコ
あのコかわいいかも。
「もしかして、」
ポニーテールがさらりと揺れた。
細長い人差し指が俺を捕らえる。
ここまでの流れを回想しよう。
その日は、久々の合コンで。
酒もいい具合に回って気持ち良くなっていた頃に、一人女の子が遅れてやってきた。
ごめんなさい!と、手を合わせる姿があまりにも可愛くて、気付けば隣に座るように招いていたのだ。
すると、彼女は席に着くなり不思議そうに俺の顔を覗き込み、
今に至る。
以上。回想終わり。