終わった夏~守ることのできなかった約束~
友達の恋人
彼氏と別れて約2カ月。

ひとり孤独な時間を過ごしてた。

恋人がいるわけでもなく

家には誰もいないわけで…

放課後も暇だったから

いつもみたいに足を引きずりながら

部室に向かった。

正直もうこの辺りから

軽音楽が嫌になってた。

入部してすぐにやめた友達が羨ましかった。

この日の夜、友達といつもみたいに

電話をしてた。

特別な用事がある訳じゃない。

ただ家に帰ると友達が恋しくなる。

いまはケンカして

こいつのせいで彼氏を失って…。

こいつを殺してやりたいってまだ思ってる。

ただこいつに出会ってよかったって

12%だけ思ってるのも事実。

久々に本気で愛してるって

久々に本気で人を好きになれたよ。

第一お前がいなかったら

ゆうにも出会えなかったからな。

だけど反対に

お前なんかに出会わなかったら

こんなに引きずらなかったのに。

寂しい思いなんかしなくて良かったのに。

この友達はいつも私の愚痴とか

悩みを聞いてくれる。

だから今日はいつもの分

私が友達ののろけ話を聞いた。

友達の名前は
野崎心愛(のざきここあ)

ちなみに私の名前は
宮澤翼(みやざわつばさ)
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