終わった夏~守ることのできなかった約束~
「彼氏できて良かったね」

「ありがとう」

「どんな人?カッコいい?」

「えー…ぶさいく」

私の友達も相当かわいくない。

体育の時なんか

どっかにいるおばちゃんみたいな感じ。

その友達がぶさいくって言うくらいなんだから

相当なんだろう。

一時間くらい友達ののろけ話を聞いてた。

友達のとある発言が

私が彼氏に近づくきっかけとなる。

彼氏とはどうやら気が合うみたいで…。

「アドレス教えて!!」

ふいに言ってみた。

鼻差を聞けば聞くほど興味を持ってた。

でも友達は私に彼氏をとられるかもしれない

そう心配してたから

やっぱり断ろうかな?って思ったその時だった

「本気で付き合ってないから」

「なんで?」

「ぶさいくだから」

その言葉が許せなかった。

ぶさいくだから?

じゃあ、舞い上がってんなよ。

いつしか私がその彼氏さんを

守りたいって思ってた。

だってあんなクラス1のぶさいくに

遊ばれてるんだもん。

友だちとの電話を切ってから

メールを送った。

彼の名前は

岡谷祐。

この日友達は祐と別れた。
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