Love Trip in Italy (番外編)
杏花は手を俺の胸に…
顔を胸に添える形で……
「この場所に一体何人の女の人を……」
杏花はそのまま黙って…
俺に寄り添ったまま……
杏花がそんな事を考えていたとは思いもしなかったな。
確かに沢山の女とキスして来たし
こうしてベッドを共にした女は数知れない。
けれど、杏花と過去の女をなんて…比べる余地すらない。
杏花は別格だ!!
この俺が唯一、心を…動かされた“女”なんだから。
そろそろ目を開けるか…。
俺はそっと目を開けようとした…
その時―――――!!
「ぅ゙っ……ヒッ……ック…」
杏花が泣いている!?
おいっ!! 杏花…。
マジでそんなに過去の女が気になるのか?
俺は寝返りをするフリをして、
杏花を抱き寄せ…
杏花の頭にキスをした。