Love Trip in Italy (番外編)
「どうだ?杏花が見たかったのはコレだろ?」
「ッ!!!!!」
杏花は目を見開き、驚いた様子。
それもそのハズ。
車窓から見える景色は“世界一の夕日”と
謳われている絶景が広がっているのだから。
アマルフィからナポリまで全長40㎞。
海岸線に沿って長時間夕日を眺める事が出来る。
しかも、シャトルバスという2人だけの空間で。
蒼穹の青い空を染め尽くすような…
幻想的なオレンジ色の世界一の夕日。
流れゆく雲と共に少しずつ変化し、
夕闇に吸い込まれてゆく。
いつの間にか俺の肩に凭れかかり、
沈みゆく夕日をうっとりと眺めている杏花。
「満足……出来たか?」
「………はい///////」
杏花は小さく呟いた。
俺はそんな杏花を抱き寄せ…
「今度来る時は何泊か泊まって、ゆっくり見ような?」
「えっ?また連れて来てくれるの!?」