Love Trip in Italy (番外編)
フィレンツェ
フレッチャロッサでフィレンツェに到着した。
現在の時刻、15時30分。
若干の遅れはあったものの、無事に着いた。
フィレンツェは歴史的にも有名な街。
杏花は“フィレンツェに行く”と聞いて以来、
巨匠と呼ばれる……
ミケランジェロやダ・ビンチの作品に会えると
更に目を輝かせ…俺の声が届かない。
首は今にももげるんじゃないかって位、
……辺りをキョロキョロ。
はぁ……。
ここでも俺の気苦労は減りそうもないな。
俺らはホテルにチェックインして、
散歩がてらに美術館巡りをする事にした。
仕方ねぇ……。
無駄だとは分かっているが、一応念のために…。
杏花に諭すとするか……。
「杏花、絶対俺の手を…は・な・す・な・よ!」
「うん」
「ホントに分かって言ってるか?」
「手を繋いでればいいんでしょ!?」
「そうだが……」