Love Trip in Italy (番外編)


「要…知ってる?要の唇って魅惑的で危険なのよ?」


杏花は小声で独り言を…


「ウフフッ…だけどね?触れると安心するのよ?」


そう言って、杏花は軽くキスして来た。


ほんの少し触れるだけの…キスを


俺は目を開けようか悩んだが、


いつもと違う…本心を露にする杏花をもう少し見たくて…


そのまま寝たフリをする事にした。


唇を離した杏花は俺に抱きつき、


胸に顔を埋めて…


「あったか~い。ホント要はズルいんだから…」


ズルい? 俺が? 何で?


俺が頭に“?”を浮かべてると、


また指で唇をなぞり始めた。


「この唇で今まで何人の女の人を虜にして来たのかしら?」


はぁ?


別に…虜……に…なん……て…。


………して…………来たのか!?


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