なんでも屋 神…最終幕
「だって、援交って事は、私と同じくらいの子でしょ?そりゃ気にもなるよ。」



一葉の言わんとしている事は分かる。



高校生の間では、今一番タイムリーな話しのネタなんだろう。



「ヒロさん!」



話しを終えてタバコに火を付けようとしているヒロに、遠くから黒いスーツを着た若い奴が、叫びながら手招きしている。



「まぁ、ただの噂話しだよ。じゃあ俺は行くから…。」



そう言ってヒロは、手に持っていたタバコを握り潰し、小さく舌打ちしながら走っていった。
< 10 / 447 >

この作品をシェア

pagetop