なんでも屋 神…最終幕
最終幕第二章
幼稚園からの幼なじみ、小学校の同級生、中学校の部活仲間、高校の遊び友達、同じ出版社の同僚、近所のお爺ちゃんお婆ちゃん。



その広い交友関係は、マコの明るくて活発で気取らない性格を代弁しているように見えた。



…昔から人は、自分が亡くなった時に、どれ程の人が泣いてくれるかでその価値が決まるとも言う…。



この場に居る誰一人としてハンカチを目に当てていない者は居らず、皆互いを慰め合うように咽び泣いていた。



…天までも泣いている。



その早すぎる死を悔やむように、嘆くように、昨日まで続いていた真夏日の連続記録を破り、地面に叩きつけるような大粒の涙を流していた…。
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