なんでも屋 神…最終幕

東の空は果てまで暗雲で埋め尽くされ、この雨が止む素振りを見せる様子はない。



途切れる事の無い弔問者達を見つめ続ける俺は、この場に居なければならない奴の姿を探していた。



あのニュースが流れてから、ノリへの電話は繋がらないままになっている。



真美の葬儀に出席しなかった俺が言うのは間違っているかもしれないが、そんなノリに苛立たしさを感じていた。



枠は小さいながらも、マコの訃報は朝と夕方のニュースで轢き逃げ事件と報道され、地方新聞にも載っている。



万が一報道を見ていないとしても、マコからの連絡が無いのを不審に思えば、俺に連絡の一本でも有っておかしくはない。