なんでも屋 神…最終幕
第二章
珍しくヒロが俺の事務所に顔を出したのは、あのメインで会った日から数日後の、生温い風が申し訳程度に漂う夕方だった。
「今、ちょっと良いか?」
事務所にもエアコンを付けるべきだと理想論を唱える一葉と、切実な経営状況を訴える俺のディスカッションが続いていた所だ。
安定した収入の見込めないなんでも屋に、エアコンは家賃以外の重大出費になり兼ねない。
それを断ち切る事の出来る来客は大歓迎。
それに、ヒロには近々会いに行かなければと思っていた所だ。
「ヒロが事務所に来るなんて珍しいな。コーヒーでも飲むか?」
「今、ちょっと良いか?」
事務所にもエアコンを付けるべきだと理想論を唱える一葉と、切実な経営状況を訴える俺のディスカッションが続いていた所だ。
安定した収入の見込めないなんでも屋に、エアコンは家賃以外の重大出費になり兼ねない。
それを断ち切る事の出来る来客は大歓迎。
それに、ヒロには近々会いに行かなければと思っていた所だ。
「ヒロが事務所に来るなんて珍しいな。コーヒーでも飲むか?」