なんでも屋 神…最終幕
促されるままに談話室を出ると、俺の前をせかせかと焦り気味な、腰を曲げたお婆ちゃんが歩いていく。
「堀田さん、そんなに急いでどうしました?」
声量はそれ程でもないが、よく通る宇佐見の声が俺の背後から耳先を掠めて、白髪を櫛で撫で付けたお婆ちゃんの元へ届いた。
「お昼寝が終わったら、向かいの保育園の唯ちゃんと遊ぶ約束をしてたんですよぉ。」
そう言ってそのお婆ちゃんは、待ちに待っていた時間を迎えた事に対する、心から嬉しそうな笑顔と会釈を残して行ってしまった。
なんだか俺まで嬉しい気持ちになり、そのお婆ちゃんの後ろを付いていく形で、外へと向かって歩いていく。
「堀田さん、そんなに急いでどうしました?」
声量はそれ程でもないが、よく通る宇佐見の声が俺の背後から耳先を掠めて、白髪を櫛で撫で付けたお婆ちゃんの元へ届いた。
「お昼寝が終わったら、向かいの保育園の唯ちゃんと遊ぶ約束をしてたんですよぉ。」
そう言ってそのお婆ちゃんは、待ちに待っていた時間を迎えた事に対する、心から嬉しそうな笑顔と会釈を残して行ってしまった。
なんだか俺まで嬉しい気持ちになり、そのお婆ちゃんの後ろを付いていく形で、外へと向かって歩いていく。