なんでも屋 神…最終幕
「まぁ、その話しは後でで良い。これからその二人をどうするんだ?家まで送り届けるのか?」



家まで送り届けるだけなら、一葉が居るから問題無く済ませられるだろう。



そう簡単に考えていた俺の思惑とは裏腹に、事務所内には沈黙だけが流れる。



時間が経つにつれて、開け放った窓から生温い夕暮れの風が入ってきて、コーヒーの匂いを連れ去っていく。



ヒロが連れ立ってやって来た二人は、さっきまで一葉を見つけた安堵感を打ち消し、気まずそうに俯いたままだ。



「一葉、ちょっとマスターにコーヒー代払ってきてくれないか?」
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